アスカラール

「どうぞ、お入りください」

試着室のカーテンを開けて店員が入るようにとうながしてきた。

美都は靴を脱ぐと、試着室に足を踏み入れた。

「わっ…!」

目の前にかけれらていたドレスに美都は声をあげた。

スカイブルーのミディアム丈のフォーマルドレスだった。

Aラインのフレアスカートにお腹の辺りにリボンがついているのがとてもかわいらしかった。

「これ、本当に私が着るんだ…」

成孔が自分に似合うと言うことで選んでくれたそうなのだが、恐れ多いなと美都は思った。

「キレイ過ぎるんですけど…」

美都はそう呟いてドレスを手に取ると、自分の躰に当てた。

驚いたことに、サイズがピッタリだった。

(どこで知ったんだろう…?)

彼には自分のスリーサイズはおろか、身長も体重も教えていないはずだ。