そんな曖昧な返しにも関わらず翔平は
『由衣がもう一回考えてくれるならチャンスがほしい!時間かかってもいいから』
と言ってくれた。
あれ、こんなに優しかったっけ。
蓮太のことばかりに捉われすぎてて、わかっていなかったのかもしれない。
でも、こんな曖昧な中で翔平に、返事をするわけにもいかない。
だからこそ、ちゃんと蓮太と向き合う。
でも今、蓮太は冬の合宿に行っていて、話せないからその合宿から帰ってきたら電話しようと思う。
それからちゃんと翔平と向き合う。
私の思っていることを全てぶつけたら、翔平はそれを直すようにすると言ってくれた。
そんな翔平の気持ちを無駄にしたくはないと思った。
だからこそ、蓮太のことに区切りをつけなければいけない。
まだ、どうなるかはわからないけど。
自分の中でちゃんと答えを出したいと思った。
それは真剣に翔平が向き合ってくれているから。
私もしっかりしないとって思ったから。

