「ねぇ、由衣。何かあったでしょ？」
「え？何もないってば！元気だよ？」
「嘘だ。今日おかしいよ。絶対何かあったでしょ！」
やっぱり、茉里奈にはお見通しか…。
「私…もうだめかもしれない。」
そう言って、今日照馬に言われたことを話した。
「え！でもさ、沙織がまだ蓮太くんのこと好きって決まったわけじゃなくない？」
「それはそうだけど…。」
でも、蓮太が沙織を好きなことには変わらないだろうから…。
私には勝ち目なしだ。
「ほら、そうやって自信なくさないの！好きなんでしょ！だったら、ぶつかっていかなきゃだめでしょ！」
確かに、茉里奈の言う通りだ。
でも、やっぱりそんな自信私にはない…。
