だけど、そんな幸せもすぐに消えてしまった。


11月の半ば。


11月に入ってからは1月にある大会に向けた練習と並行して、コーチの結婚披露宴で披露する演技の練習もしている。


この演技は引退した3年生が中心となってやるため、最近はとてもワクワクして部活に参加していた。


今日も部活を楽しみにしながら授業に耳を傾ける。


ようやくお昼休みになり、みんなでご飯を食べようとしていた時。


「佐藤。ちょっといいか?」


深刻そうな顔してやって来た、照馬。


「どうしたの?なんかあった?」


「ここだと、ちょっと話しづらいから廊下でもいい?」


そう言って、廊下に出る私たち。


照馬の様子から何か起きたのだなということは見てわかった。


そして、衝撃の事実を耳にする。