「茉里奈!実麻!一緒に、帰っていい?」
「あ、由衣!いいよ!」
3人で駅まで歩く。
クラスの話や最近の部活について話しながら帰る。
すると、話題は蓮太のことになり、
「由衣、最近沙織に何も言ってないの?」
「え!なんで知ってるの?」
まさか茉里奈が知っているとは思っていなかった。
「沙織が最近由衣の話聞いてないって言ってたから。」
「そっか…。なんかね……。」
そう言って私は相談しづらいことを話し始めた。
「そういうことか…。」
茉里奈は少し考え込んでいた。
「沙織も変なところ、お節介だからね。そんなに気にしない方がいいよ。」
実麻も優しい言葉を掛けてくれる。
「ありがとう。自分が臆病になってることはわかってはいるんだけど…。」
わかってても、一歩が踏み出せない。
だって、色々考えてしまうから。

