この想い、どうしたら君に届きますか。



私たち後輩もアルバムや色紙などを渡す。


顧問の先生やコーチの話しがあり、先輩たちも一言ずつ話す。


先輩たちも泣いているが、私たちももらい泣きで教室全体が涙で包まれている。


ひと段落し、全体や個人で写真を撮ったりして、引退式は無事に終わった。


来年は私も引退か…と思うと想像がつかない。


私は着替えて、クラスに向かう。


「あ、由衣!お疲れ〜。ちゃんとみてたよ!」


すごかったねと話す香織。


「ありがとう。」と言い、一緒にクラスの出し物の手伝いをする。


もうだいぶ人の出入りが落ち着いてきていて、香織とちょっと休憩しようかと話していたとき。


「由衣、いる?」


すごい勢いで教室に駆け込んできた沙織。


「どうしたの?そんなに急いで。」


「いいから、ちょっときて!」


そう言って、私のことを無理矢理引っ張っていこうとした。