と、突然聞こえて来た女子たちの悲鳴にも近い歓声の声。


このグラウンドでは女子と同様、男子もサッカーの試合を行なっているため、女子たちは大盛り上がり。


みんな、それぞれ目当ての人を応援しているようだ。


「よくこんな朝から、元気にいられるね。恐るべし女子…。」


いやいや、香織も女子でしょ…って言いたくなったけど、どうやら相当暑さにやられてるらしかったから代わりにお茶を差し出しておいた……。


歓声が聞こえる方にもう一度目をやると、女子たちの声援に快く答えてる、いかにもチャラそうな人が見えた。


あの人、名前なんだっけな……。


聞いたことあるような気がするんだけど…。


少し考えてみたけど、思い出せそうになかったので、やめた。


みんな、あんなのがタイプなのか…と、視線を外そうとした時、一瞬でそのチャラそうな人からボールを取る人が視界に入った。


私はその人から目が離せなくなった。