「え?なんでだよ。あんなに楽しみにしてたのに。」
ほら、こうやって言ってくるじゃん。
本当の理由なんて言えないのに。
「いいでしょ、別に。予定入ってたの!」
そう言って、なんとか話題を終わらせた。
そして、そのまま電話も終わった。
「あーあ。なんか、蓮太との電話変な感じで終わっちゃったな…。」
そう1人呟き、布団に入った。
蓮太の誕生日が終わった数日後、本格的に夏休みが始まった。
今日も部活だ。
今日は蓮太とそこそこ繋がりがあるという沙織に色々相談しようと思っている。
そして、ストレッチの時間のとき。
「沙織、話したいことがあるんだけどいい?」
沙織の隣に行き、一緒にストレッチをしながら話す。
「実はね…」
私は沙織にこれまであったことや自分の今の気持ちなどを沙織に伝えた。

