ついに来てしまった球技大会。
開会式が終わり、それぞれ自分の競技のところへ向かう。
私は香織と一緒にサッカーが行われるグラウンドへ足を進める。
ちなみに球技大会は学校ではなく、別の施設を借りて行われる。
私たちの学校は住宅街の中にあり、敷地が狭く、学校で球技大会なんてやってられないからだ。
「今日すごい暑くない?」
という香織はもうすでに暑さに耐えきれなさそうだった。
「まだ、試合もしてないのに、そんな疲れてて大丈夫?」
という私も、結構暑さにやられている。
まだ、5月だというのにこの暑さはどうしたことか。
「球技大会日和ですね。」なんて、校長先生が言ってたけど、さすがに暑すぎる。
「最初の試合は、10時からだから日陰で休んでよう。」
そう言って、私たちは試合が始まるまで日陰で待機することにした。
キャーーー!!

