「え!待って、どうしよう…。」
私は一気にパニックになって叫んでいた。
電話越しの沙織も何が起きたのか全く分からず、慌てているのが声からわかる。
「今のスクショ、翔平に送っちゃった…。」
「えー!!」
沙織も、かなり驚いていた。
それからすぐにLIENの通知が来たのでみてみると、翔平からだった。
「わー!翔平から返信来ちゃったー!」
「早くみてよ」と急かす沙織。
『俺、由衣ってめっちゃ呼んでるね』
この返事になんとなく私は安心した。
どうだった?と沙織がうるさくするので、深いこと聞かれなかったからよかった…と伝えると、
「由衣!もうそれ、完全に翔平のこと好きじゃん!」
電話を切ってからも、沙織の言った言葉が離れない。
今まで、好きなんていう感情を抱いたことがなかったから、今の気持ちが恋かなんて、全くわからない。

