ある日、いつものように私たちは家に帰宅した。


帰ってくる順番は、長女の私→次男→長男→三女→次女(モデルの仕事がないときは早い)


私が先に帰ってくると、珍しく兄が1番に帰宅していた。


そしてなぜか静かにイスに座っている。


「おかえり、明音」


「ただいま、珍しいねお兄ちゃんが1番だなんて」


「今日はみんなに話したいことがあってね」


兄は、少し顔を緩めて私にそっと微笑みかけた。