それってつまり、私が恋をしなきゃ一生終わらないってこと?
いくら恋活してたって、恋なんてそう簡単にできるはずないし!
ううっ。
終わりが見えやしない……。
「……それで?次のミッションは一体なんなの?」
ジロのポテトをつまみながら、心底憂鬱な目を向ける。
「恋活ミッションその3!デテン!!」
「いいからそういうの……」
「恋する相手を見つけましょう!!!」
つまんだポテトが私の手からポロリと落ちる。
高峰くんと幸も同時に、ジロへとまん丸の目を向けている。
「恋する……相手?」
「そう。恋する相手」
それってつまり、私がこれから恋をする予定の相手ってことだよ……ね?
てか、恋をする予定の相手って何!?
全然わからない!!
「どういうこと!?恋って、する相手を決めてからするもんなの!?普通、そういうもの!?」
衝撃のあまり、高峰くんと幸に詰め寄ると、二人はうーんと唸って。
「まぁ、突然恋に落ちることもあれば、気づけばそこにあった……みたいなのもあるし」
と幸。
「“この人になら恋ができそう”ってあらかじめ相手が決まってる場合もないわけではないと思うけど」
と高峰くん。



