恋ってやつを教えてやるよ。


恋活を始めてちょっとやそっと小綺麗になったくらいで、そう上手くいくわけないじゃん。




────そう思っていたのに。



次の日。



「飯島さん、好きです!」



そのまた次の日。



「飯島!付き合ってくれ!」



さらにそのまた次の日。



「すすすすすすすき好きです!」



……あれ?


これって、もしかして……もしかしなくとも……。




私、モテてる!?!?




しまいには、2年の超有名なイケメンの先輩────椎名(しいな)先輩とやらが教室までやって来て。



「飯島ちゃん。俺と付き合わない?」



なんて、クラスみんなの前で告白してくるもんだから、その時飲んでたいちごミルクを盛大に吹き出してしまった。



いや……椎名先輩とは確か委員会が一緒で、言っても月一くらいでしか顔を合わせていないはず。


なぜ!?なぜ今告白!?


これ、誰かのイタズラとかそういうオチじゃないの!?


なんて、疑念だらけだというのに、いくら待っても「ドッキリ大成功〜!」とか言いながら誰かがやってくる気配はない。



これは一体……私に何が起こってるんだ!




そして、その日の放課後。


私とジロ、幸と高峰くんで学校の近くのファストフード店に集合した。