「ちょ……!?ジロ!?」 こんな声も、今まさに見せてる真っ赤になったこの顔も、全部全部、裕也のものになる。 ……ふざけんな。 そんなん、すげームカつく。 胸くそ悪くて仕方ない。 そうか。これが……。 “独占欲” 抵抗する美恋の体に腕を回しグッと抑えつけて、俺は美恋の首に“俺のもの”っていう印をつける。 やり方なんて知らない。 だけど多分、本能が知ってる。 理性なんて完全にぶっ飛んで、俺はそうせずにはいられなかったんだ。 完全にどうかしてるって、 頭の隅で、わかっていながらも───。