出会いは必然だった。

私、村山ゆめのには3つと6つ違いの兄が2人いる。

兄は2人とも中学からバスケ部に入り、高校まで続けた。小さい頃から兄のひっつき虫だった私もそうなる予定だ。


3つ上の兄、佑樹が中学卒業し、親も参加する男女バスケ部のお別れ会が開かれた時に、入れ違いで入学する私は、様子見のために母と参加することとなった。


初めて会話したのはその時だっただろう。
今でも忘れない、なんだか照れ臭いあの時の気持ち。