葵「私が嫌です。」

仁「水無月が?」

葵「部長のその優しさが皆に
誤解されたままは嫌なんです。
今日、部長が環くんに言葉を
添えた後、皆が言ってました。
もっと部長の力になりたい。
部長は本当にいい部長だって。
たった一言の言葉だけで
誤解を解く事が出来るのに...
やらないなんてもったいないですよ。」

秋風に揺らされた部長の
髪の隙間から微笑む口元が見えた。