葵「伝わってる。ちゃんと。
お母さんには届いてる。
匠海くんのありがとうは届くよ。」

匠海「...葵ちゃん。」

そんな私たち2人を部長は抱き締めた。

仁「ごめん、匠海。」

匠海「お父さんのごめんは
聞き飽きたよ。」

仁「うん。」

誰の泣き声かは分からない。
皆の泣き声だったのかもしれない。

しばらく泣き続けた後
私たちを抱き締めたままの
部長が言った。