私はもう泣く事しか出来なかった。

匠海「僕も葵ちゃんの事好きだよ。
だから、ありがとう。」

葵「ごめん。...泣いたりして...。
違うのに。違うんだけど...。」

匠海「お父さんに電話してみよっか。」

葵「ダメだよ。そんなの迷惑に...なる。
ぶちょ...お父さんは忙しいから。」

匠海「平気だよ。お父さんは
葵ちゃんの事が大好きだから
葵ちゃんが泣いてるって言ったら
すぐに帰ってきてくれるよ。」

...何でだろう...。
私は子供なんて愛せないと
思っていたのに血の繋がりのない
目の前のこの子の事を
こんなにも愛おしいと思うのは。