部長は通り行く沢山の人に 声をかけられていて 全ての人の名前を覚えていて 過去に交わした契約の話や 他愛ない会話まで 相手を不快にさせる事なく 誰からも慕われていて...。 ああ、こうゆう人の事を 出来る男って言うんだと思った。 でも、後ろにいる私は何も出来なくて 話しかけられても微笑み 会釈する事くらいしか出来なくて パーティーに参加させてくれないなんて 文句を言ってた数時間前の自分を 叱ってやりたかった。