母「葵ちゃんに嫌な思いをさせた事。
お父さんに聞いて初めて知ったの。
あなたが突然、家を出て行った日
お父さんが話してくれたわ。
お母さんの支配から逃れたいって
頭を下げられたって。
あなたが家を出たあの日から。
ずっと謝りたかったの。
葵ちゃん。本当にごめんね。」

支配じゃなかった。
それがお母さんの愛情だった。

母「葵ちゃんの気持ちに
気付いてあげられなくて
本当にごめんなさい。
私はあなたの事が大切よ。
でも、それは私の一方的な
気持ちに過ぎなかった。
反省しているの。あなたの話を
聞いてあげればよかったって。
でも、あなたが今日
電話を取ってくれて嬉しかったわ。
ようやくあなたの声が聞けて
本当に良かったわ。」

泣く事しか出来なかった。
お母さんの気持ちを知ったのは
初めての事だったから。

きっと、そうゆう事なんだ。
愛情ってそうゆう事だ。