だって、真尋は寂しがり屋だから。
悲しい事があった時
誰かにそばにいて欲しいと思うのは
当然の事だし、真尋が私を
選んでくれるのなら応えたい。
...でも、知ってしまった。
つい数分前に真尋の想いが
愛情ではなかったという事を
私は知ってしまったんだ。
葵「...愛してくれた。
真尋は真尋なりのやり方で本当に
私の事を大切にしてくれた。
...でも、真尋の愛情が苦しくて
真尋に殴られた傷が痛くて。
...沢山アザを作った私を見て泣く
真尋の表情を見るのが...辛くて...。
だから、真尋に別れを告げられた日
私はホッとした。ようやく
解放されるんだって嬉しかった。
でも、...悲しかった。もう二度と
真尋の愛情を感じる事が出来なくなる。
真尋を助けてあげられなくなる。
...そう思うと...本当に悲しかった。」



