「先生、お待たせ!」
メールの終わりに合わせたかのような
ベストタイミングで帰ってきた航君は……
プリンの他にも、焼きそばパンやサンドイッチ、チョコパンに焼き菓子。
沢山の食べ物が並んだ。
「はい、どうぞ!パンもお菓子も食べていいですよ。」
あまりの量にびっくり!
驚く唯を気にすることもなく
「いただきます!」
手を合わせ、さっさと食べ始める。
「……………いただきます…………………………。」
仕方なく貰うと……見覚えのあるお店の名前。
夏休みに、何度か行った……ケーキ屋さんとパン屋さんのもの。
ホンの少し前の記憶は………
楽しい思い出と、寂しさを運んできた。
「ここのケーキも美味しいんですよ!!」
ラベルを眺めていたら……
三個めのパンを口にした航君に、今更な情報を教えられた。
「食べたことあるよ。」
「あっ、そっかぁ~」
訳知り顔で笑う航君を見ていたら
久しぶりに笑顔が出た。
「航君、ありがとう。」
お昼から、本格的なプリンを味わっていたら…
「先生、今日は忙しいですか?
俺、運動会の曲を考えないと不味いんですけど…どんなのが良いか分からなくて。
夏苗先生と梓先生は、今日都合が悪いらしくて……
もしも暇なら、レンタルショップに付き合ってもらえませんか?
お礼に、ご飯ご馳走しますよ!」
「えっ……あっ………えっと……。」
「もちろん今更、先生に下心なんて持ちませんから。
森先生、怖いですからね!」
正直、今日誘ってくれるのは……スゴく嬉しい。
一人で家にいたって、考えることは…先生と彩ちゃんのことだし
ご飯を食べるのも億劫だから、一人だと抜いてしまいそうだもん。
……………痩せて、先生に心配をかけたくないのに。
でも……自分の寂しさで航君を頼って良いの?
悩む唯に
「あぁ~美味しかった!
返事は帰るまでで良いので、付き合ってくれる気になったら
言って下さいね。
浮気じゃなくて、お仕事ですから!
森先生の怖い顔を思い出したら、ダメですよ!行く気がそれちゃうから。
ちなみに、森先生には許可を取ってあるので安心して下さいね。
良いお返事待ってます!」
そう言うと、ゴミを持って部屋を出ていった。
……………どうしよう…………
先生との話し合いを断って、航君とCDを見に行くなんて…
きっと怒るよね?
でも……一人で居たくない。
四人にも相談出来ないし………
でも…………………先生とは……別れたんだよね。
だったら……………いいのかな?…………
なんて……
勝手な事…………言ってるね。
でもね、急に一人は辛いよう。
前だったら我慢出来たのに……先生の温もりを知っちゃうと……寂しい。
あくまで!!お仕事の一環!!
…………………仕事…………だよね?……………??……………。
『仕事に不馴れな後輩に、アドバイスするだけ!』……だよね?
自分の心の中を見ないようにして、出した結論は……
『一緒に行く。』
ギリギリまで悩んで、出した答え。
行くって決めたのは………
航君に教えられた『先生の許可。』
航君と二人で行くことを許可したの?
別れたら…もうヤキモチも妬いてくれないんだ。
『行っても良いよ』って言われたら………
もう帰る場所は、ないんだと実感した。
………先生………寂しいよう。
………………………………………………………………。
メールの終わりに合わせたかのような
ベストタイミングで帰ってきた航君は……
プリンの他にも、焼きそばパンやサンドイッチ、チョコパンに焼き菓子。
沢山の食べ物が並んだ。
「はい、どうぞ!パンもお菓子も食べていいですよ。」
あまりの量にびっくり!
驚く唯を気にすることもなく
「いただきます!」
手を合わせ、さっさと食べ始める。
「……………いただきます…………………………。」
仕方なく貰うと……見覚えのあるお店の名前。
夏休みに、何度か行った……ケーキ屋さんとパン屋さんのもの。
ホンの少し前の記憶は………
楽しい思い出と、寂しさを運んできた。
「ここのケーキも美味しいんですよ!!」
ラベルを眺めていたら……
三個めのパンを口にした航君に、今更な情報を教えられた。
「食べたことあるよ。」
「あっ、そっかぁ~」
訳知り顔で笑う航君を見ていたら
久しぶりに笑顔が出た。
「航君、ありがとう。」
お昼から、本格的なプリンを味わっていたら…
「先生、今日は忙しいですか?
俺、運動会の曲を考えないと不味いんですけど…どんなのが良いか分からなくて。
夏苗先生と梓先生は、今日都合が悪いらしくて……
もしも暇なら、レンタルショップに付き合ってもらえませんか?
お礼に、ご飯ご馳走しますよ!」
「えっ……あっ………えっと……。」
「もちろん今更、先生に下心なんて持ちませんから。
森先生、怖いですからね!」
正直、今日誘ってくれるのは……スゴく嬉しい。
一人で家にいたって、考えることは…先生と彩ちゃんのことだし
ご飯を食べるのも億劫だから、一人だと抜いてしまいそうだもん。
……………痩せて、先生に心配をかけたくないのに。
でも……自分の寂しさで航君を頼って良いの?
悩む唯に
「あぁ~美味しかった!
返事は帰るまでで良いので、付き合ってくれる気になったら
言って下さいね。
浮気じゃなくて、お仕事ですから!
森先生の怖い顔を思い出したら、ダメですよ!行く気がそれちゃうから。
ちなみに、森先生には許可を取ってあるので安心して下さいね。
良いお返事待ってます!」
そう言うと、ゴミを持って部屋を出ていった。
……………どうしよう…………
先生との話し合いを断って、航君とCDを見に行くなんて…
きっと怒るよね?
でも……一人で居たくない。
四人にも相談出来ないし………
でも…………………先生とは……別れたんだよね。
だったら……………いいのかな?…………
なんて……
勝手な事…………言ってるね。
でもね、急に一人は辛いよう。
前だったら我慢出来たのに……先生の温もりを知っちゃうと……寂しい。
あくまで!!お仕事の一環!!
…………………仕事…………だよね?……………??……………。
『仕事に不馴れな後輩に、アドバイスするだけ!』……だよね?
自分の心の中を見ないようにして、出した結論は……
『一緒に行く。』
ギリギリまで悩んで、出した答え。
行くって決めたのは………
航君に教えられた『先生の許可。』
航君と二人で行くことを許可したの?
別れたら…もうヤキモチも妬いてくれないんだ。
『行っても良いよ』って言われたら………
もう帰る場所は、ないんだと実感した。
………先生………寂しいよう。
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