優しい先生に……酷いことをしてるって……分かってる。

先生のこと……今でも大好きだし、大切だし……頼って甘えたい。

でもね………

咲ちゃんのことはともかく、彩ちゃんのことを知った今……

先生に甘えるなんて出来ないよ。

唯だけ幸せになれない。

先生は唯に…再び家族を与えてくれた人。

人を好きになること……信じることを教えてくれた……大切な人だよ。

………………でも

彩ちゃんも唯にとっては……大切な人なの。

唯が唯のまま……初めて受け入れられた友達なの。

先生と同じだけ……四人は唯にとって大切な人達。

……………先生に…彩ちゃんのことは話せない。

彩ちゃんは……望んでないから。

だったら唯は…何も話さないで……別れるしかないの。

例え先生が、怒って嫌な思いをしても。

でも………

先生が……心配や……苦しい思いをするのは……嫌だから。

少しでも…安心してもらえるように……

帰るまでは……笑顔で乗りきろう。

泣くのは……帰って一人になってから!

お昼まで、何も考えないで……とにかくいっぱい

お仕事を頑張った!

ドアの開く音に、久しぶりに顔を上げると

「唯先生、お昼ですよ!職員室に行きましょう。」って

航君が声をかけてきた。

……………みんなに心配………かけてるなぁ~。