────7年前




私が8歳のころ、英才教育のお陰で高校までの勉強はひと通り出来てたのを理由に留学を進められた



もちろん私は断った
8歳で1人外国になんか行けないから



でもある日の夜トイレに起きてお父様の書斎の前を通った時澪音兄とお父様の話し声を聞いた



部屋に入ろうかと思ったけど話し込んでる感じで仕事の話だと思って通り過ぎようとした



でも聞いてしまったんだ



2人が仕事の話ではなく私の留学の話をしてることを



父「………おと………拒否して…………から」



澪「大丈夫ですよお父様。必ず響葉を留学させます。安心してください」



父「あぁ、頼む澪音。響葉がここにいると大変だからな」



え、澪音兄、お父様?



何、言ってんの?



私は留学のこと澪音兄と他の兄達に相談してた



お母様は私を産んですぐになくなったらしいから兄しか頼れる人がいなかった
みんな私の味方って言ってくれたのに



私は子供だったからその時はその言葉の意味を考えずにそのまま受け取ってしまった



だから澪音兄に裏切られたって思った
もうこの家にはいられないと思った



その時は泣いて眠れなかった
私は5歳の頭で考えた
そして留学することを決めた