私は前みたいにただ仲良くしたいだけなんだけどな…


それでも恋乃葉には使用人という立場があるためタメ口になることを躊躇してるようだった


恋乃葉と前みたいに仲良くしたいのは



響「………私だけなのかな」



その声は誰にも聞かれず消えてった




「響葉」



ふいに後ろから声をかけられた


あ、澪音(レオ)兄だ!


私はその声の持ち主の所に駆け寄った



響「澪音兄、帰ってたんだ!おかえり!」



澪「ただいま、響葉。恋乃葉も。いつも響葉をありがとね」



恋「い、いえ。私の方こそお世話になってます」



響「澪音兄、今日はどうしたの?」



澪音兄は私の1番上のお兄ちゃん


もう高校生でお父さんの仕事の手伝いをしてる


澪音兄は高校の帰りそのまま会社に行って帰りも私が寝た後に帰ってくるからなかなか遊べない



澪「あぁ、必要な書類があってね。それを取りに来たんだ」



響「ふーん。じゃあ遊べないんだ…」



私はまだ仕事のことは全然分からなかったから遊べない寂しさが態度に出てしまう



零「ごねんな、響葉。今度遊びに来るな。」



澪音兄は手を私の頭に乗せて言った



響「うん!でも寂しいけど大丈夫!恋乃葉がいるし!」



澪「そうだな。恋乃葉、響葉をよろしくな。」



恋「は、はい!」



恋乃葉は顔を赤らめて答えた────