「こんにちは。」

「また来ました。
野崎先生と今話せますか?」


「少々お待ち下さい。」


この前と同じ様に診察室と電話を繋いでくれる。


「・・・先生、ムコウジマ警察署の小西さんと真田さんがお見えになっています。

・・・・はい・・はい分かりました。」


受話器を置く前から俺達に“OK”とアイコンタクトしてくれた。


「ありがとうございます。」


そのまま診察室へと・・・



「・・・・・・・・・・・・・・。」


「ん?真田さん?」




「・・・・・やっぱり可愛い。
ねぇ君、若い頃の上戸彩に似てるって言われない?名前なんて言うの?」


「あ・・ありがとうございます。
佐々木です。」



少し顔が引きつった受付の佐々木さんに謝りながら、

スケベ刑事の腕を引っ張って診察室へと向かう。