張り手は僕の手が痛いので、たまたま所持していたモンキーレンチで奴の顔を叩いた。


トイレのウォシュレットを交換する際に使った工具。

ボルトの大きさによって幅を調整するレンチ部分を全て閉じ、

奴の顔が腫れ上がって豚まんのようになるまで頬を往復ビンタした。


そういえば自殺した少年はこいつに膝蹴りもされたんだったな、

と思い出し、
奴の腹にこの足を動かそうとしたが、

もうその時点で息が無かったのでやめた。


唾をはきかけるのはDNAを残すことになるので初めからするつもりはなかった。

代わりに野良犬の糞を仰向けに横たわる奴の顔に乗せて3回目の作業を終えた。