早苗さんは“うーん”と息をついて窓に顔を向ける。 「真田君はなんて?」 「“雑談をしろ”って。 “とにかくそこから情報を集めるしか無い” って言ってました。」 真田さんも今、他の捜査員と一緒に2件目の被害者 向井マサキが過去に轢き殺した小学生遺族の元へと行っている。 糸口が見つからない以上、 自分達で見つけるしかない。 アクセルを踏み込んで、遺族の家へと急ぐ。