胸まで伸びた長い髪を耳にかけると、黄色いピアスが煌めく。

卒業してから四人一緒に開けたお揃いのピアスは私の1番のお気に入り。


「会ってるよ。月三回は集まってるかも」


あれだけ感動的な卒業式のあとの別れは何だったの?というくらい大学が始まるまでの間も、陽亮と会わない時は遊び歩いていた。


大学が始まり、ツバキは就職したけれど土日休みの部署に配属されたから予定が合えばほぼ毎週同じ顔を見ている。



「深いな」

「え?」

「いや……おまえらの関係がさ。俺、女ってもっと浅いって思ってたからさ」


陽亮は自分のカップからアイスを口に運び、悟ったように言う。


「そうかも。私もさ、なんかあの三人は特別なんだよね。切っても切れないっていうか。切れてもまた繋がるっていう確信があるんだよね」


みんなの前では恥ずかしくて言えない私の想いを、陽亮は微笑みながら聞いてくれる。


トリプルがダブルにダブルがシングルになり、カップの中のアイスを全部食べ終わる頃には身体が冷えて手先が冷たくなってきた。


「今日どうする?今からでも講義受けに行く?」

「あっ……実は今日この後サクラに呼び出されてるんだ」