いつものわたしのように話していると
兄様もエリック様も口を半開きにしてまさにきょとん、というような顔をしていた
…そういえばユリミーアはとてもわがままだった
急に口調も性格も変わったら、いくら兄様やエリック様でも呆けてしまうだろう
非常にまずいかもしれない
「あぁ愛しいユリミーア!!!
どこかで頭を打ってしまったのだろう、随分と変わってしまったようだね
でも兄は嬉しいよ!愛しいユリミーアが性格までこんなに愛らしくなったなんて!」
…兄様がシスコンで良かった
「すみません、エリック様
今日もわざわざお見舞いにいらして頂いたようなのに、何も出来なくて…
それから顔の傷のことですが、気にしないでください
少し髪を下ろせば、隠れて見えなくなりますので」

