「そうですか、良かったです
…その、本当に申し訳ありませんでした」

「え?」

突然頭を下げられて…何が起きたのか、少し理解が遅れてしまった

「今回のことは、僕の不注意のせいでもあります
そのせいで、大事なユリミーア様のお顔に傷まで…
本当に申し訳ありません」

なんだそんなこと、と拍子抜けし、少し頬が緩む

「いえ、謝らなければならないのはこちらの方ですわ
元はといえば剣のお稽古中に邪魔をしたわたしの自業自得ですもの
完全にこちらに非があります
こちらこそご迷惑とご心配をおかけして、申し訳ありませんでした」