ーーー私は日本という国に生まれ、寿命を全うしてこの世を旅立ったーーー



「ユリミーア様!!」

「大変!!お医者様をお呼びして!!」

「ユリミーア!」

騒がしい使用人や兄様、エリック様の声がだんだん小さくなっていく

あぁ、私は死ぬのかしら…

遠のいていく意識の奥には、どこか懐かしさを感じさせるものがあった