「ま、まってくれ!」


止まってくれた。

はぁ、はぁ。
歩くのはえーな。

追いつくのに大変だった…

ってゆうのもアイツは急いでたからだ。

きっと、急いでた。

だってらこんなにはや歩きしてるアイツを俺は見た時ないから。




「俺もついてっていい?どっかいくんだろ?」


女は少し驚いた顔を一瞬だけしたけど、
なぜか嬉しそうにクスッと笑った。

「うん。いいよ。」

よかった、拒否されたらどうしようかと思った。
ちょっと一安心。


「でもいそぐから。
…見えなくなっちゃう。」




なにをだ??


まぁいいや。

多分付いていけばわかる。

はず。