アイツに見つめられるとドキっとする。

髪の隙間からみえる右目は

真剣で、鋭く、汚れがなくて、

吸い込まれるような。

そんな気さえした。




左目は見えなかった。

髪で隠れてた。

でもそれで良かった。

あんな純粋な視線は右目だけで充分だ。

それだけでも充分。

俺はアイツが

気になってしょうがなかった。