「トオルさん…
私達の可愛い赤ちゃんにもキスをしてあげて。
ほっぺでいいから…」


俺は隣に眠る美しい俺達の赤ちゃんをジッと見た。
この子は天使だ…
俺にはそうとしか思えない…

俺は赤ちゃんのほっぺに優しくチュッとした。

すると俺達のエンジェルは急に目を開ける。
その瞳の美しいこと…

俺はまた涙が溢れ出した。


「僕達の天使ちゃん…
天使ちゃんのパパは、天使ちゃんに嫌われない程度に、下僕になる事を誓います…

ママのお世話もあるし、パパはきっとこれから忙しいよ…

そんな面倒くさいパパだけど、どうかよろしくね…

俺達の元へ生まれてきてくれて、本当にありがとう…」


俺達のエンジェルは分かったように大きなあくびをした。


そんな我が子を見て、俺はまた加恋にキスをする。


「父性がいきなりやってきた。
そして、加恋を愛する気持ちもマックスを更新してる」


加恋は俺の首元に顔を埋め笑った。



これからの未来に、とっておきのキスをしよう。

永遠にっていう言葉さえ軽く聞こえるような、この世に一つだけしかない最高のキスを、加恋に贈るよ…



俺と結婚してくれて、俺のそばにいてくれて、本当に本当にありがとう…







The end…