花純「え……一ノ瀬先輩……」


恭弥「俺が幸せにしたいと思ってるのは…


薫さんなんです」


薫「え…わ、私っ?!」


雨音「っ……」


恭弥「雨音と付き合ってる時から、ずっと薫さんの事が気になってたんだ。



いつも笑ってて、



俺の話も聞きつつ自分の話も楽しそうにしてて。



………凄く、惹かれた。



いつの間にか、雨音より大切にしたいと思うようになってた」







そんな自分勝手なことある?



そんなこと…考えられる?





…言えない自分に苛立ちを覚えた。







薫「え…っと、前にも話した気がするんだけど、


私、付き合ってる彼がいるのね。



一ノ瀬くんと話しているのは楽しいけれど…



そんなふうに見たことは無かったから…」



雨音「えっ…?

…恭弥…浮気してる、って………」



恭弥「…雨音の性格上、好きな人がいるからってだけじゃ別れてくれないと思った。



だから、雨音が見ているところを狙って、



薫さんと仲良くしてた。



そしたら雨音も、浮気してるんだって勘違いしてくれると思ったから」






え……?



意味がわからない。どういうこと?





私は…騙されてたの?