たとえ君がいなくなっても私は忘れない






「そうだよ。
ゲームとかもしてなかったんだ。


以外だろ?
まあでも外でばっか遊んでたんだけどな。」



だから今運動神経がいいんだと、少し自慢気に言われて納得した。



確かに彼なら外で走り回ったり、ボール遊びばっかしてそうだったから。



バスケもしていたって言ってたし。



「あー、なんか久しぶりにバスケしたくなってきた。


運動とか体育でしかしないしなぁ。」



車窓から見える景色を眺めているのかわからなかったけど、



どこか遠くを見つめて話す彼がいつもと少し違うように見えるのは気のせいだろうか。