「お母さん、そろそろ帰してやりなさい。」 お父さんがまた私たちを見ずに口を開いた。 今の会話が全部聞こえていて これ以上私に聞かれたくなかったからそう言ったのだろう。 照れ隠しなのだ。 「はいはい。 じゃあね、優梨。 同窓会、楽しんで。 仕事も頑張ってね。」 「うん、ありがとう。 またね。」 お母さんに笑顔で見送られながら、私は家を後にした。