こんなことを言われて、言えるはずがなかった。
『高校でもバスケがしたい』
なんて……。
そんな私を助けてくれたのが中学三年の時の担任の先生。
三者懇談の時、お母さんが来て先生が言ってくれたのだ。
『この子は高校でもバスケをしたいみたいなんで、公立でも実力のある学校の方がいいかと……』
そんな先生を見て泣きそうになった。
私をわかってくれる人。
だから余計中学は苦なんかじゃなくて、楽しい方だった。
だけど家にいることで、自分の中のプラスの感情が失われていき、苦しさが増していく………。
結局お母さんに言ってくれたことをきっかけに、私は高校でもバスケを続けることができた。
だけどその時にもお父さんには色々言われ、お姉ちゃんにも
『高校でも部活するの?』って驚いた顔で見られた。
私はお姉ちゃんみたいに勉強が全てじゃない。
自分にもやりたいことがあるのだと、バスケが好きなのだと
その気持ちが強くて私はバスケ部に入部したというのに………
今じゃこれだから笑える。