「私とあんたが一緒なわけないでしょ。」
どこを見て同じと思ったのか、全部教えてほしいくらい。
でも長くなりそうだったし、それほど知りたいとも私はそれ以上言わなかった。
そして彼を見れば、彼は眉を下げて笑っている。
「どうだろう?
だからもっと優梨のこと知りたいって思った。」
「私はなんの取り柄もないから知ったっていいことないよ。」
私には、周りの人のような輝きがないから。
「そんなことないだろ。
それに共通の話題、あるじゃん。
バスケ!
バスケの話しようぜー。」
なのに彼は私の意見を否定し、明るい笑顔を私に向けそう言った。



