たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「優梨……ありがとう。
まだこれつけてくれて。


最後に会った日からもずっと、優梨の存在があったから今日までやってこれた。」



「うん………私も、颯汰のおかげで頑張れた。


今こうやってちゃんと仕事して……私もお礼を言わせて?


ありがとう。」



私がそう言った瞬間、ふわっと何かに包まれた。



颯汰に抱きしめられたのだ。



「もう、本当に嬉しすぎてどうしよう。
本当に俺が勝手に作ったジンクス、叶ったんだけど。」



ああ……確かにそんなことがあったな。



水族館で、キスされて。
永遠に結ばれるっていうジンクスを信じたいって思った。



「優梨。」
「何……?」



「高校からずっと、優梨が好きだ。
今までも、これからも優梨しか好きになれない。」



颯汰は私をきつく抱きしめる。
苦しいけど、それよりも心が温かい。



「……私も、好き。
高校の時からずーっとこの気持ちは変わらないよ。」



だから私も抱きしめ返す。
自分の中で一番強く、きつく。





ーーー諦めずに想い続けることで、奇跡は起きた。



もうこれからは颯汰が私のそばにいる。
会いたい時にあって、声が聞ける。



当たり前のことだったとしても私たちにとったらこんなにも………





幸せで、温かくて、奇跡に近いことなんだ。





END