少しの沈黙が流れた後……
「ほら言ってみろ!」
「良かったー!」
「うわぁ泣きそう。」
「何それいいなぁ!」
みんなまた、口々に騒ぎだした。
と思えば前に立つ男がマイク越しに大泣きしだすし。
う、うるさい……!
マイク越しで泣かないでよ。
「良がったぁ……!!
そうか、颯汰からもらっだんだな!」
そ、そんなに喜ぶことなの?
……私と颯汰ここと、応援してくれてるってことなのかな。
でもみんな颯汰の事情知らない、よね?
じゃあ高校からずっと私たちのこと応援していてくれてたってこと?
不思議に思っていると、男がまた口を開いた。
「上田。
お前に質問がある。」
「な、なに……?」
「颯汰のこと、どう思ってる。」
「え?」
「だから颯汰への想いを、今ここで言ってくれ。」
な、なんで!?
そんなの恥ずかしくて仕方ないんだけど。