すると今度は私にもライトが当てられる。
一体どういう……?
「あー、泣いた、泣いた。
まあいいや次行くぞ。
………上田。」
「な、何……?」
私の声をマイクが拾う
これ結構恥ずかしい。
注目されるのは慣れてない。
「お前、颯汰はもういいのか?」
「はい?」
「そのネックレス、他の男ができた証拠だろう!!」
いきなり何を言いだしたかと思えば。
今言うか、それ。
まあいいやと思い、マイク越しで私は答えた。
「残念ながらこれは他の男からもらったものじゃなくて、颯汰からもらったんだよ。」
思ったよりもはっきりとした声で話した私。
途端に静かになる会場。
えっ、と………?