ベッドから降りる。
だけど思った以上に力が入らなくて、その場に崩れ落ちた。
そこで目に入ったのは、勉強するための小さなテーブルとルーズリーフ。
昨日の夜、そのテーブルには何も置かれてなかった。
恐る恐るそのルーズリーフを手に取るという………
「………っ。」
涙が、溢れてきた。
そこで初めて、颯汰がいなくなった現実を突きつけられる。
「………な、にこれ………クサすぎ……颯汰らしく、ない……」
そのルーズリーフには長々と文字が書かれているわけではなかった。
だけどそこには確かに颯汰の文字で、こう書かれていて………
【桐原颯汰は上田優梨を愛しています】
バカじゃないの、本当に。
颯汰はバカだ。
私を泣かせにきてる。
最後の最後で。