たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「颯汰……」
「どうした?」



「私、諦めないから。
絶対に。


また颯汰と会えるんだって、諦めたくない。」



「……優梨…」



日が沈む。
夜はもうすぐそこ。



暗くなっていく、闇に包まれていく。



その時、颯汰がふっと微笑んだ。
暗闇に合うような綺麗で切ない微笑み。



「そんな真っ直ぐな想いぶつけられると、俺こそ諦められなくなるだろ……」



「なら、諦めないでよ。」



颯汰が私に言ってくれたように、今度は私が颯汰に言う番だ。



伝える番だ。



逃げないで、どうか。
向き合っていこう。



苦しいよ、私だって。
だけど諦めたら、本気で二度と会えない気がして耐えられない。



「………そのネックレス、魔除け付きだから。」
「え……?」



「諦めようって思ってたけど、それとは逆のことしてる。


重いかもしれないけど、魔除け。
他の男寄せ付けないように。」



暗くなる視界の中で、颯汰と目が合う。



颯汰の真剣な表情、瞳は
息を呑むほど綺麗で………。