隣を見れば颯汰がいるのに。
今すぐ目の前からいなくなりそうな気がして怖い。
行かないで。
お願い、颯汰。
もう離れてしまうのは嫌。
………ダメだ。
こんな考え方をしちゃ。
じゃないと泣いてしまいそうで、颯汰を余計に苦しめてしまう。
なら、元気づけないと。
颯汰が前向きになれるように。
そう思い、視線を前に戻す。
それからじっと水槽の中を自由に泳ぐ魚を見ていたら、颯汰が突然口を開いた。
「この場所で、キスしたら永遠に結ばれるっていうジンクス。
高校生みたいで、バカなように思えるけど
もしあったら優梨は信じるか?」
「………え?」
颯汰には似合わない言葉が、颯汰の口から確かに発せられた。



