たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「イルカショーまでまだ時間あるから、もう全部制覇しよう!」



私一人こんな気持ちになって、颯汰は相変わらずいつも通り。



そんな颯汰を見てたら期待が薄れていく。



「そうだね。
じゃあさ、メインの水槽に行こう。」



地下につながる大きな水槽を下から全体を眺めるのが、本当に綺麗なのだ。



「じゃあ下降りないとな!」



そう言って颯汰は私の手を引く。



二人の手はつながれたまま、地下へと向かった。



私たちはもう成人した大人。
だけど心はまだ高校のまま時間が止まっていた。



地下に行くとさらに周りが暗くなった気がした。



だから余計に水槽の中が目立ち、さらに幻想的な空間に来たような気分が深まる。