たとえ君がいなくなっても私は忘れない





『………ごめんな、今日。
あんなひどいこと言って。』



ひどいこと。



確かに胸が刺さるような言葉を言われたけど、それは無理してるってわかってるから。



「大丈夫。
颯汰が無理して言ってるのくらいわかってるよ。


それに……私の方が颯汰に謝りたい。
ごめん。」



『なんで優梨が謝るんだよ。
何も悪くないだろ?』



「何も知らなかったから……私なんかより颯汰の方がずっとずっと辛い思いをしてたっていうのに。


私の方が幸せな環境で育って、好きなことできてたっていうのに。


それでもまだ不安に思って、颯汰に助けてもらってた。


ごめんね、颯汰………」



『俺はそんな謝罪の言葉なんてほしくない。
それに俺が優梨に近づいて踏み込んだんだ。


優梨を変えたいって、俺と同じようなことになってほしくないって思ったから。』



颯汰の声が、さっきよりも力強くなったような気がした。