たとえ君がいなくなっても私は忘れない





「だけど裕太はあなたのせいで“完璧な裕太”になりきれてない。


あなたがいるから、あなたの存在があるから今あの子は余計苦しんでる。


こんなことになるなら、半年の自由なんてあげるんじゃなかった……!」



この言葉には、何も言い返せない私がいた。



だって、私のせいだって………私の存在が、今の颯汰を苦しめてるの……?



「優梨ちゃん、気にしないで。
私はこの子を送ってきます。」



颯汰のお母さんはまだ私を睨んでいた。



わからない。
どうして颯汰の気持ちを考えてあげられないのか。



後継者が必要なのはわかる。



ならせめて、颯汰として継がせることはできなかったの……?



どうかお願いだから、颯汰の存在は否定しないで……。