たとえ君がいなくなっても私は忘れない






もちろん颯汰も私を見るわけで。



私と目が合うなり、颯汰の冷たい目が………明らかに揺らいだ。



少し離れたところからでもわかるくらい、颯汰は動揺していた。



「……な、んで………」



マイク越しから颯汰の驚いた声が聞こえてくる。



少しざわつく会場。



颯汰のお父さんは私を見て驚いた後、マイクを手にとって言った。



「君、一体誰なんだ……!」



怒っている、というか焦っているようだった。



私が颯汰を知る人物だったからだろう。
だけど今はそんなこと関係ない。



「颯汰………ごめん、本当にごめん。
颯汰のこと、何も気づいてやれなかった……!!」



「何をしている!
早くその子を連れ出しなさい!!」



私の声をかき消すかのように颯汰のお父さんがマイク越しで叫び、何人かのボディーガードのような男の人が私の元へ来て腕を掴む。



「その子から離れなさい!
この子は私の知り合いです。」



そんな私を見て、お姉さんが助けてくれた。
だから一瞬、ボディーガードの人は怯み私から離れた。